吉澤章とは?
よしざわあきら
吉澤章とは、折り紙を芸術の域まで高めた日本の折り紙作家で、複雑な生物や造形を折り紙で表現する現代折り紙の礎を築いた人物です。
吉澤章(よしざわ あきら、1911〜2005年)は、日本を代表する折り紙作家で、折り紙を伝統的な遊びから世界的に認められた造形芸術へと発展させた先駆者です。長野県生まれで、金属加工の工場に勤めながら独学で折り紙の研究を続け、生涯に5万点以上の新作を生み出したとされます。
吉澤章の主な功績と特徴は以下の通りです。
- 湿らせ折り(ウェットフォールディング)の技法を考案。水で湿らせた紙を折ることで有機的な曲線や立体感を表現できるようにした
- 折り紙の折り方を記録・共有するための標準的な記号体系(吉澤・ランドレット記号)を考案し、折り紙の世界的な普及に貢献した
- 昆虫・鳥・動物など生物の折り紙を極めて写実的に表現し、従来の平面的な折り紙の概念を大幅に拡張した
- 国際的な展覧会に多数参加し、日本の折り紙を世界に広めた文化大使的な存在でもあった
吉澤章の技法と精神は現代の折り紙作家たちに受け継がれており、コンピュータを活用した複雑な折り紙設計(ロバート・ラング らが発展)など、21世紀の折り紙アートの基盤を作った人物として高く評価されています。1983年には紫綬褒章を受章しています。
使い方・例文
吉澤章が考案したウェットフォールディングの技法は、一枚の紙から象やトンボなどの生き生きとした立体造形を生み出すことを可能にし、今日も世界中の折り紙愛好家に受け継がれています。
この用語をシェア
最終更新: