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古生物地理学とは?

こせいぶつちりがく

化石記録をもとに過去の生物の地理的分布とその変遷を研究する学問分野です。

古生物地理学(paleobiogeography)は、化石や地質記録を用いて、過去地質時代における生物の地理的分布パターンとその変化を研究する学問です。現代生物地理学と地質学・古生物学の交差点に位置します。

研究の核心は、大陸移動・海面変動・気候変動などの地球環境の変化が、生物の分布・分散・絶滅・多様化にどのような影響を与えてきたかを解明することです。たとえばプレートテクトニクスによる大陸の分裂が動物相の隔離と独自進化をもたらした経緯を、化石の分布から追うことができます。

南アメリカとアフリカの古代爬虫類や哺乳類の化石分布が類似していることは、かつてゴンドワナ大陸として繋がっていた証拠のひとつとなっています。またベーリング陸橋(現ベーリング海峡)が氷期に現れるたびに、北米とアジアの動物が行き来した履歴も化石記録に刻まれています。

近年はDNA解析や高精度の放射年代測定と組み合わせた「分子古生物地理学」も発展し、化石だけでは追えない分散経路や時期の推定精度が高まっています。生物多様性の起源・大量絶滅後の回復過程の理解にも不可欠な視点を提供しています。

使い方・例文

白亜紀の化石植物の分布を地図化し、大陸の位置復元と組み合わせることで、当時の植物の分散ルートを古生物地理学的に推定します。

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