反語とは?
はんご
反語とは、言いたいことと反対の表現を使って意味を強調する修辞技法で、強い肯定や否定を込めた問いかけの形を取ります。
反語(はんご)とは、表面上の言葉の意味と話し手が実際に伝えたい意味が逆になる修辞技法です。多くの場合、疑問文の形をとりながら、その答えを自明とすることで、主張を強調する効果を生み出します。
反語の基本的な構造は、「〜できるだろうか(いや、できない)」「〜するはずがないではないか」のように、否定の意味を肯定的な問いで、肯定の意味を否定的な問いで表すというものです。
反語が使われる目的は主に次の通りです。
- 主張を直接述べるよりも強く印象づける
- 感情的な強調や皮肉を加える
- 相手に自ら考えさせて結論を引き出す
- 文章・演説に文学的・修辞的な効果をもたらす
日本語の例としては、「彼がそんなことをするはずがないではないか(=絶対にしない)」「この景色に感動しない人がいるだろうか(=誰でも感動する)」などが挙げられます。漢文においても頻出の表現形式であり、「豈(あに)〜んや」という構文が代表的です。
反語は修辞疑問(レトリカル・クエスチョン)とも呼ばれ、古代ギリシャの弁論術以来、東西を問わず文学・演説・法廷弁論などで広く用いられてきました。皮肉(アイロニー)と混同されることがありますが、反語は意味の強調が主目的であるのに対し、皮肉はより嘲笑や批判のニュアンスが強い点で異なります。
使い方・例文
「こんな簡単なことが分からないはずがないだろう(=当然分かるはず)」のように、疑問の形で強い断定を表す場面で反語が使われます。文学作品や演説で特によく見られます。
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