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反証可能性とは?

はんしょうかのうせい

科学的な主張かどうかを判別する基準で、「原理的に反証できる可能性がある」ことを科学性の条件とする考え方です。

反証可能性(はんしょうかのうせい、falsifiability)とは、ある命題や理論が科学的であるための基準として、「その主張を誤りと示す証拠が原理的に存在しうる」という条件を指します。科学哲学カール・ポパーが20世紀に提唱した概念で、科学と非科学を区別するための「画定基準」として広く知られています。

ポパーは、帰納法(多くの事例から一般法則を導く方法)には論理的な限界があると指摘しました。何百万羽の白い白鳥を観察しても「すべての白鳥は白い」とは断言できませんが、黒い白鳥が一羽でも見つかれば即座に反証できます。科学の進歩は、仮説を反証しようとする試みによって駆動されるとポパーは考えました。

反証可能性の観点から見ると、次のような違いが生まれます。

  • 科学的な主張の例:「すべての金属は熱を加えると膨張する」(反証実験が原理的に可能)
  • 非科学的な主張の例:「神は存在する」「夢には深い意味がある」(どんな証拠によっても反証不可能)

ポパーはフロイトの精神分析やマルクスの歴史法則を、どんな事態も「証拠」として取り込める理論として批判しました。反証可能性は理論の「弱さ」ではなく、誠実に自らを批判にさらす「強さ」を意味します。現代の科学哲学では反証可能性への批判的議論もありますが、科学的思考の基本概念として今も広く参照されます。

使い方・例文

「この薬を飲むと必ず効く。効かなかった場合は飲み方が悪かったからだ」という主張は反証不可能な構造を持っており、科学的な主張とは言えないとポパーの基準では判断されます。

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