刊記とは?
かんき
刊記とは、書物の奥付や末尾に記された出版・刊行に関する情報(刊行年・出版者・版元など)のことで、特に古典籍の書誌研究で重視されます。
刊記(かんき)とは、書物の末尾や奥付の部分に記された、その書物の刊行に関する記録のことです。一般的に、刊行された年(刊年)・出版者(版元・書肆)・刊行地・版木の彫刻者など、書物の出版に関する基本情報が含まれます。
刊記は特に、日本の古典籍や中国の漢籍・木版本などの古書において重要な書誌情報として扱われます。現代の書籍における「奥付」に相当するもので、書物がいつ、どこで、誰によって作られたかを示す証拠となります。版本(はんぽん)研究において、刊記は版の種別(初版・重版・後印など)や真偽を判断するための重要な手がかりとなります。
刊記に記される主な内容は以下の通りです。
- 刊行年号(元号と干支で記されることが多い)
- 版元・書肆の名称や所在地
- 校訂者・序文記者の名前
- 版木の所在や彫工の名前
写本の場合は「書写奥書(おくがき)」として書写年・書写者名などが記されることがあり、刊記と区別されます。書誌学や文献学の研究において、刊記は当該書物の伝来・流通・出版文化を探る一次資料として非常に価値が高く、図書館や文庫での古書整理でも必ず参照される情報です。
使い方・例文
江戸時代に刊行された浮世草子の末尾に「〇〇年刊 大坂 某書肆板」と記されているのが刊記で、この情報から版本の成立時期や流通ルートを特定する際に参照されます。
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