本文へスキップ

分液漏斗とは?

ぶんえきろうと

分液漏斗とは、互いに溶け合わない2種類の液体を分離するために用いる実験器具で、有機化学実験における抽出操作に欠かせないガラス器具です。

分液漏斗(ぶんえきろうととは、密度の異なる2種類の液体(互いに混ざり合わない液体)を層に分離して別々に取り出すための実験器具です。上部が球形または梨形のガラス容器で、上部にはガラス栓、下部には三方コック(活栓)がついており、下の液層を先に排出できる構造になっています。

最も一般的な用途は液-液抽出です。水層と有機溶媒層(ジエチルエーテル・酢酸エチル・塩化メチレンなど)を使って、目的の化合物を選択的に一方の層に移す操作です。

分液漏斗の基本的な操作手順は次のとおりです。

  1. 試料溶液と抽出溶媒を分液漏斗に入れてガラス栓をする
  2. 逆さにして振り混ぜ、ガスが発生する場合は適宜コックを開いて圧力を抜く
  3. 静置して2層に分離させる
  4. 下層をコックから排出し、上層はガラス栓を外して上から取り出す

この操作を複数回繰り返すことで抽出効率を高めます。また、酸性・塩基性条件を変えることで特定の化合物だけを選択的に水層または有機層に移すことができます。有機合成実験では後処理(ワークアップ)の場面で最も頻繁に登場する器具の一つです。

使い方・例文

天然物から目的の有機成分を単離する実験では、水溶液にジエチルエーテルを加えた後、分液漏斗で振って静置し、エーテル層(上層)を回収する操作が繰り返されます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語