元明天皇とは?
げんめいてんのう
元明天皇とは、奈良時代初期の日本の女性天皇(在位707〜715年)で、平城京への遷都と日本最古の歴史書『古事記』の完成・献上を実現した君主です。
元明天皇(げんめいてんのう、661〜721年)は、日本第43代天皇で、天智天皇の皇女です。夫の草壁皇子が早世したため、その子(文武天皇)が即位しましたが、文武天皇も707年に若くして崩御し、元明天皇が皇位を継承しました。女性天皇としては飛鳥時代の推古・持統・元正・孝謙天皇と並ぶ存在です。
元明天皇の在位中に実現した最も重要な出来事は以下の二つです。
- 平城京への遷都(710年):藤原京から現在の奈良市に都を移し、律令国家の政治中枢を整備しました。これが「奈良時代」の始まりとされています。
- 『古事記』の完成・献上(712年):太安万侣(おおのやすまろ)が稗田阿礼(ひえだのあれ)の語り伝えを筆録した日本最古の歴史書が、元明天皇の命によって完成・献上されました。
また、和同開珎(708年)の鋳造・流通も元明天皇の治世の出来事であり、日本における貨幣制度の整備に貢献しました。さらに『風土記』の編纂も713年に詔として発せられています。
在位はわずか8年でしたが、律令国家の基盤となる首都・史書・貨幣・地誌という重要な文化的・制度的整備を実現した天皇として、日本史上重要な位置を占めています。715年に娘の元正天皇に譲位し、721年に崩御しました。
使い方・例文
「奈良時代の幕開け」や「古事記の成立背景」を学ぶ際に、元明天皇の詔と平城京遷都が必ず話題になります。
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