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俳文とは?

はいぶん

俳文とは、俳句的な精神や美意識を基調に、散文で書かれた文学形式のことです。

俳文(はいぶん)とは、俳句の精神・美意識を基盤にしながら、散文(文章)の形式で書かれた文学ジャンルです。俳句の短詩形としての凝縮された表現とは異なり、ある程度の長さをもつ文章の中に俳諧的な感性や滑稽・軽妙な味わいを織り込むことが特徴です。

俳文は江戸時代に発展し、松尾芭蕉がその大成者として知られています。芭蕉の『おくのほそ道』はその代表作とされており、紀行文の体裁をとりながら、道中で詠んだ俳句を文章中に織り交ぜた構成をもちます。文中に俳句を挿入する手法は俳文の大きな特徴のひとつです。

俳文の内容としては、旅の記録、日常の随想、自然の描写、人物の観察など多岐にわたります。文体は簡潔で余白を大切にし、象徴的・暗示的な表現が好まれます。与謝蕪村や小林一茶など多くの俳人も俳文を残しており、江戸後期にかけて広く書かれました。

俳文は現代においても、俳人や文学者が独自の感性を散文で表現する際の形式として参照されることがあります。俳句という短詩とともに、日本独自の簡潔・洗練を重んじる文学観を体現するジャンルといえます。

使い方・例文

『おくのほそ道』は俳文の代表例として知られており、芭蕉が旅の途上で詠んだ句と散文を交互に組み合わせた形式で記されています。

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