今泉今右衛門とは?
いまいずみいまえもん
今泉今右衛門は、佐賀県有田の色鍋島を代表する陶芸家の世襲名称で、鍋島藩御用窯の技術を現代に受け継ぐ人間国宝の家系として知られています。
今泉今右衛門(いまいずみいまえもん)は、佐賀県有田に伝わる色鍋島(いろなべしま)の技術を世代を超えて受け継ぐ陶芸家の世襲名称です。江戸時代、鍋島藩が将軍家・諸侯への贈答品として極秘裏に焼造させた「鍋島焼」の絵付けを担った家柄に起源を持ちます。
色鍋島は、青磁・染付・色絵の三技法が組み合わさった格調の高い磁器で、精緻な文様と均整の取れた形が特徴です。特に裾文様と呼ばれる高台周辺の幾何学的文様と、上絵の赤・緑・黄の色使いが鍋島焼を他の有田焼と区別する大きな要素となっています。
現在の今泉今右衛門(十四代、1962年生まれ)は、従来の色鍋島の伝統を守りながら、「墨はじき」「透かし彫り」などの技法を現代的な感覚で取り入れた独自の作風を確立しています。墨はじきとは、墨で描いた部分が釉薬をはじくことで白地の文様として浮かび上がる技法で、幻想的な表現が可能です。
十四代は2001年に「色絵磁器」の分野で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されており、有田の陶芸を牽引する存在として国内外で高く評価されています。
使い方・例文
「今泉今右衛門の色絵磁器は、精緻な草花文様と墨はじき技法による幻想的な白地が美しく、茶道具や美術品として高値で取引されます。」
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