九鬼周造とは?
くきしゅうぞう
九鬼周造とは、「いき(粋)」の哲学的分析で知られる明治・昭和期の日本人哲学者で、西洋哲学と日本文化を融合した独自の思想を展開しました。
九鬼周造(くき しゅうぞう、1888〜1941)は東京生まれの哲学者で、京都帝国大学で哲学を学んだ後、長くヨーロッパに留学してハイデガーやベルクソンに師事しました。帰国後は京都帝国大学の教授として活躍し、いわゆる「京都学派」の一員として哲学史に名を刻みます。
最も有名な著作は1930年に刊行された『「いき」の構造』です。この書でローティは江戸時代の都市文化に根付いた美的概念「粋(いき)」を哲学的に分析し、
- 媚態(異性を意識した色気)
- 意気地(武士的な意地と誇り)
- 諦め(執着を超えた淡泊さ)
また偶然性についての哲学的考察(『偶然性の問題』)も重要な業績とされ、存在がいかにして偶然にあるのかという問いを独自の様相論で展開しました。
ハイデガーとの対話は日欧の哲学的交流の象徴的出来事として語られ、ハイデガー自身も九鬼から日本語の「いき」について聞き、言語と存在の関係を考える契機を得たとされています。日本の哲学史において、西洋哲学と東洋・日本文化を架橋した先駆者として高く評価されています。
使い方・例文
「九鬼周造が分析した『粋』の概念は、現代のファッションや芸術論にも応用されることがある」といった文脈で登場します。
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