ヴィルヘルム・ハムスンとは?
ゔぃるへるむはむすん
ノルウェーの作家クヌート・ハムスンの本名で、ノーベル文学賞を受賞した近代文学の巨匠です。
ヴィルヘルム・ハムスン(Knut Pedersen Hamsund、1859〜1952年)は、ノルウェー出身の小説家・詩人・劇作家で、一般にはペンネームの「クヌート・ハムスン(Knut Hamsun)」として知られています。近代ノルウェー文学を代表する作家の一人であり、1920年にノーベル文学賞を受賞しました。
貧しい農村家庭に生まれ、幼年期から労働を余儀なくされながら独学で文学を学びました。1890年に発表した小説『飢え(Sult)』は、貧困に苦しむ作家の内的苦悩を意識の流れによって描いた作品で、近代文学における心理描写の先駆として高く評価されています。
主な作品には次のものがあります。
- 『飢え』(1890年)
- 『神秘』(1892年)
- 『牧神』(1894年)
- 『大地の恵み』(1917年・ノーベル賞受賞の主な根拠)
ハムスンは農村的な自然回帰を理想とし、都市文明や近代化に批判的な思想を持っていました。晩年は第二次世界大戦中にナチス・ドイツへの協力姿勢を示したため、戦後にノルウェー国内で強い批判を受け、複雑な評価が続いています。文学的功績と歴史的評価が交錯する20世紀を代表する作家の一人です。
使い方・例文
「クヌート・ハムスン(本名ヴィルヘルム・ハムスン)の作品『飢え』は、主人公の飢餓と精神の崩壊を内的独白で描いた先駆的な近代小説として、文学史の授業でしばしば取り上げられます。」
この用語をシェア
最終更新: