ワイエルシュトラスとは?
わいえるしゅとらす
ワイエルシュトラスは、数学的解析学を厳密な論理基盤の上に築き上げたドイツの数学者で、「近代解析学の父」と称されます。
カール・ワイエルシュトラス(1815〜1897年)は、ドイツ出身の数学者で、19世紀の解析学を厳密化した中心的人物の一人です。
ワイエルシュトラスはミュンスター大学やボン大学で法学を学んだのち独学で数学を深め、中学教師をしながら研究を続けるという異色の経歴を持ちます。1854年に楕円関数に関する論文が数学界の注目を集め、ベルリン大学の教授に招かれました。以後、ベルリンで長く教壇に立ち、多くの優秀な弟子を育てました。
彼の最大の功績は、極限・連続・微分・積分といった解析学の基本概念を、直感や幾何的イメージに頼らず「ε-δ(イプシロン-デルタ)論法」によって厳密に定義したことです。これにより、それまで曖昧だった「無限小」や「収束」の概念が明確になりました。また、至る所で連続だが至る所で微分不可能な関数(ワイエルシュトラス関数)を構成して数学界に衝撃を与え、直感的理解の限界を示しました。
その他にも、一様収束・整関数・アーベル関数など多くの分野で重要な成果を残しました。ワイエルシュトラスの厳密化の精神は現代数学の基礎となっており、解析学・位相数学・複素解析など幅広い分野でその影響が続いています。
使い方・例文
「ワイエルシュトラスのε-δ論法」は、大学の解析学の授業で初めて厳密な極限の定義を学ぶ際に登場する代表的な手法です。
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