ロメール・ベアーデンとは?
ろめーるべあーでん
ロメール・ベアーデンは、コラージュ技法でアフリカ系アメリカ人の日常と文化を表現し、20世紀アメリカ美術に大きな足跡を残した芸術家です。
ロメール・ベアーデン(1911〜1988年)は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州生まれのアフリカ系アメリカ人の画家・コラージュアーティストです。幼少期にハーレムへ移り住み、ハーレム・ルネサンスの文化的熱気の中で芸術的感性を育てました。
彼の代名詞ともいえるコラージュ技法は、雑誌の切り抜きや布・写真を組み合わせることで、アフリカ系アメリカ人のコミュニティにおける生活・音楽・宗教・歴史を生き生きと描き出すものです。ジャズやブルースへの深い親しみが作品の構成リズムに反映されており、視覚的な即興性が際立っています。
1960年代の公民権運動の時代には、「ハイルズ・グループ」を設立し若いアフリカ系アメリカ人アーティストの育成と地位向上にも力を注ぎました。代表作「ピーティー・ウィービーのストーリー」連作や「奴隷船」など、黒人の歴史や抵抗を主題にした大型作品は特に高く評価されています。
晩年にはモザイクや壁画制作にも取り組み、ニューヨーク市の地下鉄駅に恒久設置された作品も存在します。没後もその業績は再評価が続き、アフリカ系アメリカ人のアイデンティティと文化的遺産を語る際に欠かせない芸術家として位置づけられています。
使い方・例文
アメリカの黒人文化史やハーレム・ルネサンスを解説する展覧会では、ロメール・ベアーデンのコラージュ作品が視覚的な証言として展示されることがあります。
この用語をシェア
最終更新: