ルドルフ・フィルヒョウとは?
るどるふふぃるひょう
ルドルフ・フィルヒョウとは、19世紀ドイツの病理学者で、「すべての細胞は細胞から生まれる」という細胞病理学の原理を確立した近代医学の父のひとりです。
ルドルフ・ルートヴィヒ・カール・フィルヒョウ(Rudolf Ludwig Carl Virchow、1821〜1902年)は、ドイツの病理学者・医師・人類学者・政治家です。近代病理学の確立者として医学史上最重要の人物のひとりに数えられます。
フィルヒョウの最大の業績は、1858年に提唱した「細胞病理学(Cellularpathologie)」の理論です。「Omnis cellula e cellula(すべての細胞は細胞から生まれる)」という原則を打ち立て、病気は細胞レベルの変化として理解されるべきだと主張しました。これはそれ以前の「体液病理学」を否定するものであり、現代医学・病理学の基盤となりました。
また、血液凝固・塞栓・炎症など多くの病態の解明に貢献しました。「フィルヒョウの三徴(Virchow's triad)」は今日でも血栓形成のリスク因子として医学教育で使われています。
医学のみならず、社会医学の先駆者としても知られ、貧困・不衛生な生活環境が疾病の根本原因だと訴え、衛生環境の改善を政策として推進しました。ドイツ国会議員としても活動し、ビスマルクと対立するなど政治的にも影響力を持ちました。人類学にも貢献し、古代遺骨や人骨の研究を行いました。
使い方・例文
医学部の病理学講義や医学史の書籍で、細胞病理学の創始者として必ず登場し、「フィルヒョウの三徴」は血栓症の臨床でも今日使われる概念です。
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