ルイ・バシュリエとは?
るいばしゅりえ
ルイ・バシュリエは20世紀初頭のフランスの数学者で、金融市場における価格変動をランダムウォークで記述した先駆的な研究で知られます。
ルイ・バシュリエ(Louis Bachelier、1870年〜1946年)はフランスの数学者・確率論研究者です。1900年に発表した博士論文『投機の理論』(Théorie de la spéculation)は、金融数学と確率過程論の歴史において画期的な文書とされています。
バシュリエの最大の業績は、株式市場や商品市場における価格変動を数学的に記述したことです。彼は市場価格の動きをランダムウォーク(酔歩)としてモデル化し、ブラウン運動の数学的性質をアルベルト・アインシュタインの物理学的研究より5年早く論文に記述していたことで知られます。
しかしバシュリエの研究は発表当時はほとんど注目されず、長らく埋もれていました。1950年代にレオナルド・ジミー・サベージがその論文を再発見し、経済学者ポール・サミュエルソンらに紹介したことで再評価が始まりました。その後、ブラック=ショールズ方程式に代表される現代金融工学の理論的先祖として広く認められるようになりました。
バシュリエの業績は、確率論・統計力学・金融工学という三つの分野にまたがる先見性を持っており、現代の金融理論の基礎を100年以上前に予見した先駆者として高く評価されています。
使い方・例文
「デリバティブ価格理論を学ぶ際、バシュリエのランダムウォーク理論が出発点として紹介されることが多いです。」
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