リトヴィク・ガタックとは?
りとびっくがたっく
リトヴィク・ガタックは、インド・ベンガルの映画監督で、分断と移民の悲劇を詩的かつ神話的な映像言語で描いた巨匠です。
リトヴィク・ガタック(1925〜1976年)は、インド・ベンガル出身の映画監督・脚本家・俳優であり、サタジット・レイやムリナル・センとともにインド平行映画(パラレル・シネマ)運動の三大巨匠の一人に数えられます。
ガタックの作品を貫くテーマは、1947年のインド・パキスタン分離独立にともなうベンガル分断と難民の痛みです。自身も東ベンガル(現バングラデシュ)からの移住を経験しており、その喪失感と郷愁が全作品に刻み込まれています。
映像スタイルとしては、叙情的な長回し、ベンガル民謡や民族音楽の効果的な使用、そして神話・叙事詩的な象徴表現が特徴です。主要作品には以下が挙げられます。
- 『メグ・ダカ・タラ(雲に隠れた星)』(1960年)
- 『コマル・ガンダール』(1961年)
- 『スバルナレカ(黄金の線)』(1965年)
これらは「パーティション三部作」として知られ、難民コミュニティの苦難を描いた傑作群です。生前は過小評価されていましたが、死後に再評価が進み、現在ではアジア映画史上もっとも重要な監督の一人として世界的に認識されています。
使い方・例文
インド映画を深く学ぶ場面で、サタジット・レイの名とともにリトヴィク・ガタックの作品群が必ず参照されます。
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