ラームセス2世とは?
らーむせすにせい
ラームセス2世とは、古代エジプト第19王朝の最も偉大なファラオで、カデシュの戦いや数多くの巨大建造物で知られ「ラームセス大王」と称される歴史上最長在位の王の一人です。
ラームセス2世(Ramesses II、在位:紀元前1279年頃〜紀元前1213年頃)は、古代エジプト新王国時代・第19王朝の第三代ファラオです。約66年という長期にわたって統治し、90歳前後まで生きたとされます。その治世は古代エジプト文明の黄金期の一つとして位置づけられています。
軍事面では、シリアの覇権をめぐってヒッタイト帝国と戦いました。紀元前1274年頃に行われたカデシュの戦いは史上最古の記録された大規模会戦の一つであり、双方が勝利を主張する激戦となりましたが、その後ラームセス2世とヒッタイト王ハットゥシリ3世の間に講和条約(カデシュ条約)が締結されました。これは現存する最古の国際平和条約とされています。
建築面では特に精力的で、次のような巨大モニュメントを残しました。
- アブ・シンベル大神殿と小神殿(ヌビア)
- ルクソール神殿の増築とラムセウム(葬祭殿)
- カルナック神殿の列柱室の完成
- ピ=ラメセス(デルタ地帯の新首都)の建設
これらの建造物には自身の肖像や業績を示す碑文が無数に刻まれており、歴史上最も自己顕示に積極的なファラオの一人ともいわれます。彼の治世は古代エジプトのあらゆる側面を体現しており、今日もエジプト観光の中心的な遺産として世界中から訪れる人々を魅了しています。
使い方・例文
古代エジプト史・オリエント史を学ぶ際に必ず登場するファラオで、アブ・シンベル神殿やカデシュ条約など具体的な史跡・出来事とともに紹介されます。
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