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ラース・オネサガーとは?

らーすおねさがー

ラース・オネサガーは、不可逆過程の熱力学に関する「相反定理」を確立し、1968年にノーベル化学賞を受賞したノルウェー系アメリカ人の物理化学者です。

ラース・オネサガー(1903〜1976年)はノルウェークリスチャニア(現オスロ)生まれの物理化学者で、後にアメリカに移住しイェール大学などで研究を続けました。統計力学・熱力学の発展に大きく貢献した20世紀を代表する科学者の一人です。

彼の最大の業績は「オネサガーの相反定理(Onsager reciprocal relations)」の導出です。これは、熱流・電流・拡散など複数の不可逆過程が同時に起きている系において、異なる流れの間の結合係数に対称性があることを示した定理です。熱力学第二法則と統計力学のミクロな時間反転対称性から導かれるこの関係は、非平衡熱力学の礎となりました。1968年のノーベル化学賞はこの業績に対して授与されています。

また、2次元イジングモデルの厳密解(オネサガー解)を1944年に発表したことも有名です。これは相転移・臨界現象を数学的に厳密に解いた歴史的な成果であり、統計力学の発展に決定的な役割を果たしました。

さらに液晶の理論や電解質溶液の理論(デバイ=ヒュッケル理論の拡張)にも貢献しており、幅広い分野で独創的な業績を残しています。

使い方・例文

物理化学や非平衡熱力学の講義で、熱電効果や拡散現象の相互作用を説明するときに「オネサガーの相反定理」として登場します。

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