ヤマトタケルとは?
やまとたける
ヤマトタケルとは、日本神話・記紀に登場する伝説的な英雄で、各地の征討と悲劇的な最期が語られる大和王権の象徴です。
ヤマトタケル(倭建命・日本武尊)は、『古事記』『日本書紀』に登場する伝説的な皇子で、景行天皇の子とされています。その生涯は熊襲・出雲・東国の征討という英雄譚と、悲劇的な死という物語で構成されており、記紀神話を代表する英雄の一人です。
主なエピソードとして以下が挙げられます。
- 熊襲建(くまそたける)の征伐:女装して宴席に紛れ込み、熊襲の首長を討ち取りました。この際「ヤマトタケル」の名を授けられたとされます。
- 出雲建の征伐:偽りの友好で木刀と本物の剣を替えすり、刀を持たない出雲建を討ちました。
- 東国遠征:伊勢神宮でヤマトヒメから天叢雲剣(草薙剣)を授かり、焼き討ちの危機を剣で草を薙いで脱しました。また相模の海で嵐が起きた際、妻のオトタチバナヒメが身を投げて海神を鎮めました。
遠征の帰途、伊吹山の神に敗れて病を得、能褒野(のぼの)で没したとされます。死後は白鳥となって飛び去ったという伝承が残り、各地に「白鳥陵」が伝えられています。ヤマトタケルの物語は、大和王権の拡大を神話的に語るとともに、孤独な英雄の悲劇という普遍的な主題を持つ点で、後世の文学・芸術に多大な影響を与えました。
使い方・例文
歌舞伎や文楽、小説、マンガなど日本の伝統・現代芸術において、ヤマトタケルは「悲劇の英雄」として繰り返し描かれます。草薙剣(くさなぎのつるぎ)の語源としても歴史や国語の授業で登場します。
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