マルコ・ベロッキオとは?
まるこべろっきお
マルコ・ベロッキオはイタリアの映画監督で、家族・宗教・政治を批判的な視点で描き続ける現代イタリア映画の重要人物です。
マルコ・ベロッキオ(Marco Bellocchio、1939年生まれ)は、イタリア・エミリア=ロマーニャ州出身の映画監督・脚本家です。ローマ映画実験センターで映画を学んだ後、1965年に長編デビュー作『ポケットの中の握りこぶし』を発表し、いきなり国際的な注目を浴びました。
ベロッキオ映画の特徴はイタリア社会の制度・権威への鋭い批判にあります。家族制度、カトリック教会、政治システム、精神医療といったテーマを、挑発的かつ詩的な映像で解剖し続けてきました。長いキャリアの中で一貫してアウトサイダーの視点を保ちながら、作風は年月とともに深化しています。
代表的な作品には以下があります。
- 『ポケットの中の握りこぶし』(1965年)——閉塞したブルジョワ家庭を破壊的に描いたデビュー作
- 『中国は近い』(1967年)——政治諷刺コメディ
- 『夜よ、こんにちは』(2003年)——イタリアの政治テロ事件アルド・モーロ誘拐を描いた問題作
- 『眠れる美女』(2012年)——安楽死をめぐる現代イタリアの政治と家族の葛藤
イタリア映画黄金期に登場し、半世紀以上にわたって現役であり続けるベロッキオは、国内外の映画人から高い尊敬を集めています。カンヌ国際映画祭では名誉パルム・ドールを受賞し、その功績が正式に称えられました。
使い方・例文
「ベロッキオの映画には常に怒りがある。家族でも宗教でも政治でも、権威に対して問い続ける姿勢がデビュー作から変わっていない」というように、監督の作家性を論じる文脈で使われます。
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