マプチェとは?
まぷちぇ
マプチェとは、チリ中南部からアルゼンチン南部にかけて居住する先住民族で、スペインの植民地支配に長期間抵抗したことで知られる南米最大規模の先住民族のひとつです。
マプチェ(Mapuche)は、チリ中南部からアルゼンチンのパタゴニア地方にかけて居住する先住民族です。「マプチェ」とはマプドゥングン語で「大地の人々」を意味し、現在も約100万人以上(チリとアルゼンチン合わせて)の人々がその文化的アイデンティティを持つとされています。
マプチェは16世紀以降のスペイン植民地化に対して激しく抵抗し、「アラウコ戦争」と呼ばれる長期にわたる抗争を繰り広げました。この強い抵抗力は、インカ帝国の南方拡大をも防いだ歴史を持つことと合わせて、マプチェの軍事的・文化的強固さを示しています。スペインとは19世紀まで事実上の独立を保ちながら共存する関係にありました。
マプチェの文化的特徴として以下が挙げられます。
- マプドゥングン語という独自の言語体系
- マチ(machi)と呼ばれるシャーマンによる精霊信仰と治癒儀礼
- 幾何学模様の伝統的な織物(ポンチョなど)
- 農耕・牧畜・狩猟を組み合わせた生活様式
現代のチリでは、マプチェによる土地権利回復運動が社会的な注目を集めており、歴史的に没収された土地の返還や民族的権利の承認を求める運動が続いています。チリ憲法の改定議論においても先住民族の権利が重要な論点となっています。
使い方・例文
チリやアルゼンチンの南米先住民族を扱う歴史の授業では、スペイン植民地支配に長く抵抗したマプチェの例が、先住民族の文化的自律性を示す事例として取り上げられます。
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