ペーター・ズントーとは?
ぺーたーずんとー
ペーター・ズントーはスイス出身の建築家で、素材と光と沈黙を重んじる瞑想的な建築で知られ、プリツカー賞を受賞した現代建築の巨匠です。
ペーター・ズントー(Peter Zumthor、1943年生まれ)は、スイス・バーゼル出身の建築家です。家具職人としての修行を経てニューヨークのプラット・インスティテュートで建築を学び、1979年にスイスのアルプス山中の小村ハルデンシュタインに事務所を構えました。規模の大きな組織を持たず、一つひとつの仕事を丁寧に積み上げるスタイルが特徴です。
ズントーの建築哲学の核心は「素材の本質と場所の精神(genius loci)への誠実さ」にあります。コンクリート・木・石・水といった素材の持つ固有の質を深く理解し、光の入り方や音の響きまで含めた五感で体験できる空間を追求します。装飾を排した静謐な佇まいが、かえって強い存在感を放つ点が世界の建築家から高く評価されています。
主な代表作には次のものがあります。
- テルメ・ヴァルス(スイス、1996年):地元産の石を積み重ねた温浴施設で、光と水と石が織りなす体験的建築の傑作
- ブルーダー・クラウス・フィールド礼拝堂(ドイツ、2007年):地元農家が手作りで建てたコンクリートの野外礼拝堂
- クンストハウス・ブレゲンツ(オーストリア、1997年):半透明のガラスファサードで知られる現代美術館
2009年にプリツカー賞を受賞しました。著書『建築を考える』はその思想をわかりやすく伝える名著として広く読まれています。
使い方・例文
建築学生が「ズントーのテルメ・ヴァルスを訪ねて、素材と光だけでこれほど豊かな空間が作れるのかと感動した」と語る場面でよく登場します。
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