ペトラルカとは?
ぺとらるか
フランチェスコ・ペトラルカは14世紀イタリアの詩人・学者で、イタリア語の叙情詩を芸術的に高め「人文主義の父」とも称されるルネサンスの先駆者です。
フランチェスコ・ペトラルカ(Francesco Petrarca、1304〜1374年)は、中世からルネサンスへの橋渡しをした14世紀イタリアの詩人・学者です。「ペトラルカ」という名は英語・日本語での慣用表記であり、本人は「フランチェスコ」の名を好んで用いました。
ペトラルカの最大の文学的業績は、イタリア語(トスカーナ方言)で書かれた詩集「カンツォニエーレ(俗語詩集)」です。この詩集は、ペトラルカが生涯思い焦がれたラウラという女性への愛を詠んだ366篇のソネット・カンツォーネで構成されています。ラウラが実在した人物か否か、またその正体については諸説ありますが、詩集は中世の騎士道的恋愛観とギリシャ・ローマの古典美学を融合させた傑作として後世に多大な影響を与えました。「ペトラルカ風ソネット」と呼ばれる詩の形式は、その後シェイクスピアをはじめ多くの詩人に継承されています。
ラテン語の著作も膨大で、古代ローマの歴史叙事詩「アフリカ」やキケロをはじめとする古典文献の収集・研究に情熱を注ぎました。彼はアリストテレスに傾倒したスコラ哲学に対し、キケロやウェルギリウスなどのラテン文学を模範とする古典回帰を主張し、後の人文主義(ヒューマニズム)の基盤を作ったとして「人文主義の父」とも称されています。
1341年にローマでの「桂冠詩人」の称号授与を受けたことは、詩人としての当時の名声の高さを物語っています。その思想と文体はボッカッチョやダンテとともにイタリア文学の三大巨星を形成し、ルネサンス文化の出発点となりました。
使い方・例文
イタリア文学やルネサンス思想の授業で「カンツォニエーレ」の詩人として登場します。また「ペトラルカ風ソネット(イタリアンソネット)」という詩の形式名は、英文学の詩の授業でも頻繁に取り上げられます。
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