ペジョラティブとは?
ぺじょらてぃぶ
ペジョラティブとは、ある言葉が軽蔑・侮辱・否定的な意味合いを帯びていることを指す言語学の用語で、差別語や蔑称の性質を表します。
ペジョラティブ(pejorativeまたはpejorative term)とは、言語学・語用論において、ある語や表現が否定的・侮辱的・軽蔑的な意味合いを持つこと、またはそのような語そのものを指す用語です。日本語では「蔑称」「卑称」「否定的含意」などと訳されることがあります。
ペジョラティブは2つの観点から分類できます。
- 本質的ペジョラティブ:語自体が最初から侮辱的な意味を持つ言葉。特定の人種・民族・属性を傷つける差別用語がその例
- 文脈的ペジョラティブ:中立的な語が文脈・トーン・意図によって否定的な意味合いを帯びるケース
言語には時間とともに意味が変化する「意味変化(semantic change)」という現象があり、もともと中立的な語が社会的な使われ方の積み重ねにより蔑称化することを「意味の悪化(pejoration)」といいます。逆に侮辱的な語がコミュニティ内で再解釈されてポジティブな意味を持つようになることを「意味の改善(amelioration)」と呼びます。
ペジョラティブの概念は、言語学の研究にとどまらず、差別表現の分析・メディアリテラシー・翻訳・辞書編集など幅広い分野で参照されます。表現の力と社会的影響を考えるうえで重要な概念です。
使い方・例文
言語学の論文やメディアリテラシーの教材で「この語はペジョラティブとして機能している」という表現が使われ、特定の言葉が持つ否定的含意を指摘するときに登場します。
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