ヘッドスペース分析とは?
へっどすぺーすぶんせき
ヘッドスペース分析とは、密封容器の気相(ヘッドスペース)に揮発した成分をガスクロマトグラフィー等で測定し、食品・薬品の香り成分や残留溶剤を調べる分析手法です。
ヘッドスペース分析(headspace analysis)は、試料を容器に密封して一定温度で加温し、液相や固相から気相に揮発した成分をガスクロマトグラフィー(GC)や質量分析計(MS)に導入して定性・定量する分析手法です。試料を直接溶媒に溶かす必要がなく、揮発性成分だけを選択的に分析できる点が大きな特徴です。
方式には2種類あります。
- 静的ヘッドスペース(SHS):密封容器を加熱して平衡に達した気相を一定量採取してGCに注入する。操作が単純で再現性が高く、アルコール・残留溶剤・農薬などの定量に使われます。
- 動的ヘッドスペース(パージ・アンド・トラップ):試料に不活性ガスを吹き込んで揮発成分を吸着剤に濃縮した後、加熱脱離してGCへ送る。感度が高く、微量の香気成分や環境汚染物質の検出に適しています。
食品分野では、コーヒー・ワイン・チーズなどの香気プロファイル評価、加工食品の異臭原因調査、包装材からの溶出物検査に活用されます。製薬分野では残留有機溶剤の規格試験(ICHガイドラインに基づく)として必須の手法となっています。非破壊・非侵襲で試料を汚染しない点も評価されています。
使い方・例文
「新製品ワインの官能評価に先立ち、ヘッドスペース分析でエステル類や酸類の香気成分プロファイルを定量し、品質管理の指標とした」のように、食品・飲料の品質管理や研究開発の場で用いられます。
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