ブラウワーとは?
ぶらうわー
ブラウワーとは、オランダの数学者ルイツェン・エヒベルトゥス・ヤン・ブラウワー(1881〜1966)のことで、直観主義数学の創始者として知られます。
ルイツェン・エヒベルトゥス・ヤン・ブラウワー(L.E.J. Brouwer)は、20世紀初頭に活躍したオランダの数学者・哲学者です。1881年にオランダのオーフェルスヒーに生まれ、アムステルダム大学で数学を学んだのち、同大学の教授として長年にわたり研究・教育に従事しました。
ブラウワーの最大の功績は直観主義(Intuitionism)と呼ばれる数学の哲学的立場を確立したことです。当時の数学界では、ゲオルク・カントールの集合論や論理主義が主流でしたが、ブラウワーはこれらに異議を唱えました。彼の主張は「数学的対象は人間の心の構成活動によってのみ存在する」というもので、無限集合や排中律(命題はtrueかfalseのいずれかであるという原理)の無制限な使用を認めませんでした。
また、位相幾何学(トポロジー)の分野でも重要な業績を残しており、特にブラウワーの不動点定理は彼の名を冠した著名な定理です。これは「連続関数が自分自身にある点を対応させる」という内容で、ゲーム理論や経済学における均衡解の存在証明にも応用されています。
ブラウワーの直観主義はその後の数学基礎論に大きな影響を与え、ヒルベルトとの「基礎論争」としても知られる論争は20世紀数学史における重要な出来事の一つです。
使い方・例文
大学の数学基礎論の講義で、「排中律を認めない立場」としてブラウワーの直観主義が紹介されることがあります。また、経済学の競争均衡の存在証明でブラウワーの不動点定理が引用されることも多いです。
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