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フランツ・ウェルフェルとは?

ふらんつうぇるふぇる

フランツ・ヴェルフェルは、プラハ出身のユダヤ系ドイツ語作家で、表現主義文学の代表者のひとりとして「ベルナデットの歌」などの名作を残し、20世紀前半のドイツ語圏文学を代表する存在です。

フランツ・ヴェルフェル(Franz Werfel、1890〜1945年)は、オーストリアハンガリー帝国のプラハ(現チェコ共和国)生まれのユダヤ系作家・詩人・劇作家です。カフカやマックス・ブロートと同じプラハのドイツ語圏文化に育ち、表現主義運動の旗手のひとりとして注目されました。

若年期には詩集で鮮烈にデビューし、人類愛・宗教・実存的苦悩をテーマとした作品を次々と発表しました。小説・詩・戯曲と幅広いジャンルで活躍し、その文体は感情的な高揚と精神的な深みを持つと評されます。

主な作品には以下があります:

  • 「ヴェルディ」(1924年)— 作曲家ヴェルディとワーグナーの対比を描いた小説
  • 「ムッサ・ダグの四十日間」(1933年)— アルメニア人虐殺を描いた歴史小説。ナチス・ドイツ支配下での発禁を経て世界的に注目された
  • 「ベルナデットの歌」(1941年)— ルルドの聖母出現を信じた少女ベルナデットの生涯を描いた宗教小説。ハリウッド映画化もされた

1938年のナチス・ドイツによるオーストリア併合後、フランスへ亡命。1940年にはナチスの追手を逃れてピレネー山脈を徒歩で越え、スペイン経由でアメリカへ脱出しました。この逃亡の際にルルドへ立ち寄り「ベルナデットの歌」を書くことを誓ったというエピソードは有名です。1945年にカリフォルニア州ビバリーヒルズで没しました。

使い方・例文

ドイツ語文学の授業やユダヤ系作家の特集で「フランツ・ヴェルフェル」の名が挙がるとき、表現主義の詩人であり亡命文学者としての側面も含めた、波乱に満ちた生涯が語られることが多い人物です。

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