フィトレメディエーションとは?
ふぃとれめでぃえーしょん
フィトレメディエーションとは、植物の吸収・分解・固定能力を利用して、汚染された土壌や水から重金属・有機汚染物質などを除去する環境浄化技術です。
フィトレメディエーション(Phytoremediation)は、ギリシャ語の「phyto(植物)」とラテン語の「remedium(回復・治療)」を組み合わせた言葉で、植物が本来もつ汚染物質の吸収・蓄積・分解・固定などの能力を活用して環境を浄化する技術の総称です。
重金属(カドミウム・鉛・ヒ素・亜鉛など)や有機汚染物質(石油系炭化水素・農薬・溶剤など)で汚染された土壌・地下水・河川の修復に応用されます。主な手法には以下があります。
- ファイトエクストラクション:植物が根から重金属を吸収し、地上部に蓄積させた後、植物体ごと刈り取って除去する
- ファイトデグラデーション:植物が分泌する酵素や根圏微生物が有機汚染物質を分解する
- ファイトスタビライゼーション:植物の根が汚染物質を固定化し、拡散を防ぐ
- ファイトボラタイゼーション:植物が揮発性物質を吸収し、葉から大気中に放散する
ヒマワリやインディアンマスタードなどが重金属の超集積植物として研究されており、チェルノブイリ事故後の放射性物質除去への応用も試みられました。工学的な土壌掘削に比べてコストが低く、景観を保ちながら長期的に浄化できる点が利点ですが、浄化に数年から十数年を要する場合があることが課題です。
使い方・例文
カドミウムに汚染された農地にヒマワリを植えて数シーズン栽培し、刈り取ることで重金属を土壌から除去していくのが、フィトレメディエーションの代表的な活用例です。
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