ファルセッティスタとは?
ふぁるせっていすた
ファルセッティスタとは、バロック時代に活躍した、裏声(ファルセット)を用いて高音域を歌う男性声楽家のことです。
ファルセッティスタ(falsettista)とは、裏声(ファルセット)を主に使って高音域を歌う男性歌手のことで、主に16〜18世紀のバロック音楽の時代に活躍した声楽家を指します。
ファルセットとは、声帯の一部だけを振動させることで通常の地声(チェストボイス)より高い音域を出す発声技法です。ファルセッティスタはこの技法を高度に洗練させ、アルト(コントラルト)からソプラノにかけての音域を担いました。
同時代には、去勢によって変声を防いだカストラートが宗教音楽・オペラで圧倒的な存在感を持っていました。しかしファルセッティスタは去勢を行わない自然な男声歌手であり、特にスペインやイギリスの教会音楽(ポリフォニー合唱)では欠かせない存在でした。
カストラートが歴史の舞台から退いた19世紀以降も、ファルセッティスタの技法は教会音楽の伝統の中で受け継がれ、20世紀後半からの古楽復興運動(バロック・ルネサンス音楽の歴史的奏法による演奏)とともに再評価されました。現代では「カウンターテナー」の名称で呼ばれることが多く、演奏会やオペラの舞台で活躍しています。
使い方・例文
バロック音楽のコンサートやCD解説で「カウンターテナー(ファルセッティスタ)」という表記を見かけることがあります。
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