ビードとは?
びーど
ビードは7〜8世紀のイングランドの修道士・歴史家で、「英国教会史」を著し「英国史の父」とも呼ばれる中世ヨーロッパを代表する学者です。
ビード(Bede、673年頃〜735年)は、ノーサンブリア(現在のイングランド北東部)のウェアマス=ジャロー修道院で生涯を過ごした修道士・神学者・歴史家です。一般には「尊者ビード(Venerable Bede)」と呼ばれ、カトリック教会・英国国教会双方から聖人として崇められています。
ビードの最大の業績は731年頃に完成した『英国教会史(Historia Ecclesiastica Gentis Anglorum)』です。この書はアングロ=サクソン期のイングランドにおけるキリスト教の布教と教会の発展を詳細に記録した一次資料であり、当時の政治・社会・文化を知る上でも不可欠な文献となっています。
ビードの学術的貢献は多岐にわたります。
- ラテン語による科学・神学・文法の著作を多数残した
- 西暦紀元(AD)の普及に貢献し、年代記述の標準化に寄与した
- 聖書注解や説教集を多数著し、後世の神学者に影響を与えた
- 自然現象(潮の干満など)についての観察記録も残した
ビードは修道院という狭い空間に留まりながら、当時の知識を集大成した中世ヨーロッパ最高の学者のひとりとして評価されています。その著作はカロリング朝ルネサンス期に広く流布し、ヨーロッパ全土の修道院教育に影響を与えました。
使い方・例文
「ビードの『英国教会史』は、アングロ=サクソン時代のイングランドを研究する際に欠かせない一次資料として歴史学の授業で紹介されます。
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