ビゼンクラゲとは?
びぜんくらげ
ビゼンクラゲとは、日本近海に生息する大型のクラゲで、主に夏から秋にかけて大量発生し、漁業に大きな影響を与えることで知られます。
ビゼンクラゲ(備前海月、学名:Rhopilema esculentum)は、根口クラゲ目(刺胞動物門)に属する大型のクラゲです。傘の直径は30〜60センチメートルほどになり、色は半透明の薄い青みがかった白色から淡いオレンジ色まで個体差があります。
主に日本の瀬戸内海・有明海・伊勢湾などの内湾域に生息し、夏から秋にかけて大量発生することがあります。大量発生時には定置網や底引き網に大量に絡まり、魚を押しつぶしたり網を破損させたりするなど漁業への被害が深刻になることがあります。
ビゼンクラゲは毒性が比較的弱く、食用クラゲとして利用されることでも知られています。中国では古くから食材として珍重されており、酢の物や和え物に使われます。日本でも岡山県(備前地方)周辺でクラゲ漁が行われ、塩蔵・乾燥加工して流通します。
発生量は海水温・プランクトン量・海流などに左右されるため、年によって大きく変動します。近年は海水温の上昇や富栄養化の影響でクラゲ類全般の大量発生が注目されており、ビゼンクラゲもその観点から海洋環境の指標生物として研究されています。
使い方・例文
夏の漁業ニュースで定置網への大量混入が報告される際や、食用クラゲの加工・流通を説明する文脈でよく登場します。
この用語をシェア
最終更新: