パラジャーノフとは?
ぱらじゃーのふ
パラジャーノフは、ソ連のジョージア出身の映画監督で、詩的映画の傑作『火の馬』によりソ連映画史に燦然と輝く独創的な芸術家です。
セルゲイ・パラジャーノフ(Sergei Parajanov、1924〜1990年)は、ソビエト連邦グルジア(現ジョージア)のトビリシ生まれの映画監督・芸術家です。アルメニア系の家庭に育ち、映画・絵画・コラージュなど複数の芸術ジャンルにわたる才能を持ちました。
パラジャーノフが世界に衝撃を与えたのは、ウクライナの民話・習俗を題材にした詩的映画の傑作『火の馬』(1965年)です。通常の物語映画の文法を解体し、絵画的な構図・民族衣装・伝統的な図像を組み合わせた静止画に近い映像美は、まったく新しい映画言語として国際的な絶賛を受けました。
しかしこの個性は同時に当局との摩擦を招きました。ソ連当局はパラジャーノフを「ナショナリズムの宣揚」として圧迫し、彼は1973年に逮捕・投獄されます。国際的な映画人・知識人による釈放運動の末、1977年に釈放されましたが、長期間の制作禁止が続きました。
後期の代表作には次があります。
- 『ざくろの色』(1969年)——アルメニアの詩人サヤト=ノヴァを絵巻物のように描く
- 『スラム砦の伝説』(1984年)——グルジアの中世叙事詩を映像化
パラジャーノフの映画は「映像詩」と形容され、タルコフスキーやゴダールら同時代の巨匠たちからも敬意を払われました。
使い方・例文
「映像詩の極致」や「ソ連の検閲と戦った芸術家」として語られる場面が多く、映画美学・民族文化・人権の観点からそれぞれ異なる文脈で登場します。
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