バーゼルIIIとは?
ばーぜるさん
バーゼルIIIとは、国際決済銀行のバーゼル委員会が定めた銀行の自己資本・流動性に関する国際的な規制枠組みの第3次改革版です。
バーゼルIII(Basel III)とは、国際決済銀行(BIS)傘下のバーゼル銀行監督委員会が策定した、銀行の健全性を確保するための国際的な規制基準です。2008年のリーマン・ショックを契機に顕在化した金融システムの脆弱性に対処するため、2010年に合意・公表されました。
バーゼルIIIの主な柱は以下のとおりです。
- 自己資本比率の強化:普通株式等Tier1(CET1)比率の最低水準を4.5%と定め、資本バッファーを加えると実質的により高い水準が求められます
- レバレッジ比率規制:リスク計測に依存せず、Tier1資本を総エクスポージャーで割った比率に最低3%の下限を設定
- 流動性規制の導入:短期ストレス下での流動性確保を求める「流動性カバレッジ比率(LCR)」と、安定的な資金調達構造を求める「安定調達比率(NSFR)」を新設
- カウンターシクリカル・バッファー:景気循環に合わせて資本バッファーを積み増す仕組みの導入
これらの規制は段階的に実施され、各国の銀行監督当局が国内法令に落とし込む形で適用されます。日本でも金融庁が国内規則を整備し、メガバンクなど国際的に活動する銀行(G-SIBs)には追加的な自己資本上乗せが求められます。その後、「バーゼルIII最終化(Basel IV)」とも呼ばれる追加改革が2017年に合意され、リスクアセット計算の見直しが進んでいます。
使い方・例文
銀行が自己資本比率を計算する際に「バーゼルIIIの基準に沿ったCET1比率が○%」と開示する場面や、融資や証券化商品のリスク管理の議論でよく登場します。
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