ハワラとは?
はわら
ハワラとは、中東・南アジアを発祥とする非公式の国際送金ネットワークで、銀行を介さずブローカー間の信頼関係と相殺で資金を移動させる仕組みです。
ハワラ(Hawala)は、アラビア語で「移転・委託」を意味する言葉で、銀行などの公式な金融機関を経由せずに国際的な資金移動を行う非公式の決済システムです。中東・南アジア・北アフリカを中心に、数百年以上の歴史を持つ送金慣行です。
ハワラの仕組みはシンプルです。送金者が送金地のハワラブローカー(ハワラダール)に現金を預け、受取地のブローカーが指定された受取人に同額を渡します。この際、二つのブローカー間での物理的な資金の移動は行われず、後日の相殺・現物取引・商品決済などによって帳尻を合わせます。取引の担保は書面ではなく、当事者間の信用と口頭の約束です。
ハワラが利用される背景と特徴は以下のとおりです。
- 低コスト・高速:銀行送金より手数料が安く、即日受け取りが可能なことが多い
- 金融インフラが未発達な地域での送金手段
- 記録が残りにくいため、マネーロンダリングやテロ資金供与への悪用が懸念される
- 多くの国で届出・登録義務が課せられており、無認可のハワラは違法とされる場合がある
ハワラは移民労働者による故郷への送金(海外送金)手段として重要な役割を果たしてきた一方、匿名性の高さから不正資金の移動にも利用されるとして、国際的な金融規制当局(FATFなど)が監視を強化しています。
使い方・例文
海外で働く出稼ぎ労働者が、銀行口座を持たない故郷の家族へ送金する手段としてハワラのブローカーを利用するケースが挙げられます。
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