ハリー・スタック・サリヴァンとは?
はりーすたっくさりう゛ぁん
ハリー・スタック・サリヴァンとは、20世紀アメリカの精神科医・精神分析家で、対人関係論的精神医学を打ち立てた人物です。
ハリー・スタック・サリヴァン(Harry Stack Sullivan、1892〜1949年)は、アメリカの精神科医・精神分析家で、フロイトの精神分析を批判的に発展させ、対人関係論的精神医学(Interpersonal Psychiatry)という独自の理論体系を築きました。
サリヴァンの理論の根本には、「人間の人格は対人関係の中でのみ存在し、理解できる」という考え方があります。自我や無意識の内的構造よりも、人と人との相互作用のパターンに焦点を当てた点が、フロイトとの大きな違いです。
彼の主な概念と業績を以下に示します。
- パラタクシック歪曲:過去の対人経験が現在の関係認知をゆがめる現象を指す概念
- 発達段階論:乳児期から青年期にかけての対人関係の発達を細かく記述した
- 精神分裂症(統合失調症)治療の革新:従来難治とされた統合失調症患者との治療的な対人関係構築を重視し、成果を上げた
- 精神医学の社会科学化:人類学や社会学の知見を精神医学に取り入れ、文化・環境との関連を強調した
代表著作に『精神医学的面接(The Psychiatric Interview)』などがあります。サリヴァンの影響は対象関係論や自己心理学、さらには現代の対人関係療法(IPT)にも及んでいます。
使い方・例文
臨床心理学や精神分析の教科書で「サリヴァンは人格を対人関係のパターンとして理解した」と紹介されます。
この用語をシェア
最終更新: