ハドリアヌスの城壁(南端の城門)とは?
はどりあぬすのじょうへき
ハドリアヌスの城壁(南端の城門)とは、古代ローマ帝国がブリタニア(現イギリス)北部に築いた防衛城壁の南側出入り口にあたる城門遺構で、ローマ軍の土木技術を示す世界遺産の一部です。
ハドリアヌスの城壁(Hadrian's Wall)は、ローマ皇帝ハドリアヌスの命により2世紀前半(117年〜138年頃)に建設された防衛用の城壁で、現在のイングランド北部を東西に約117キロメートルにわたって横断しています。北のケルト系民族(ピクト人など)からローマ支配地域を守ることを目的として築かれました。
城壁には一定間隔ごとに「マイルキャッスル」と呼ばれる小要塞が配置され、さらに大きな砦(フォート)が要所に設けられていました。南端の城門はこうした砦や関門の一部として機能し、ローマ帝国の版図とその外の地域を隔てる境界点となっていました。城門を通じて物資の搬入・商人の通行・軍の移動が管理されており、単なる壁ではなく当時の行政・防衛・交易インフラの要でもありました。
城壁は石灰岩・砂岩などで構築され、高さは推定で約5〜6メートルに達したとされています。1987年にはユネスコ世界遺産「ローマ帝国の国境線」の一部として登録されており、現在も多くの区間で城壁や城門の遺構を見学することができます。
使い方・例文
「ハドリアヌスの城壁の城門遺構は、イングランド北部を旅する際の歴史探訪スポットとして知られており、当時のローマ軍の駐留拠点の様子を伝えています。」
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