ハインリヒ・シュッツとは?
はいんりひしゅっつ
ハインリヒ・シュッツは、17世紀ドイツを代表する作曲家で、イタリアのバロック音楽をドイツにもたらし、バッハ以前の最重要音楽家と称されています。
ハインリヒ・シュッツ(Heinrich Schütz、1585〜1672年)は、ドイツのバート・コーストリッツ出身の作曲家です。ヴェネツィアでジョヴァンニ・ガブリエーリに師事し、イタリアの先進的な複合唱様式や通奏低音技法をドイツへ持ち帰り、国内の音楽文化の発展に決定的な役割を果たしました。
ドレスデンのザクセン選帝侯宮廷楽長として長年にわたって活躍し、宗教音楽の分野で数多くの傑作を生み出しました。三十年戦争(1618〜1648年)という激動の時代を生き抜き、戦乱による宮廷の財政悪化にも耐えながら作曲を続けた精神力も知られています。
シュッツの主な業績と代表作は以下のとおりです。
- 『ダヴィデ詩篇曲集』(1619年、ドイツ語歌詞による複合唱)
- 『小宗教コンチェルト集』(2巻、少人数編成に適応した意欲作)
- 『マタイ受難曲』『ヨハネ受難曲』などの受難曲
- ドイツ最初のオペラとされる『ダフネ』(楽譜は現存せず)
バッハやヘンデルより約100年早く生まれたシュッツは、ドイツ・バロック音楽の礎を築いた存在として音楽史上に不動の地位を占めます。近年は古楽演奏の隆盛とともに再評価が進み、合唱音楽の愛好家の間で広く親しまれています。
使い方・例文
バロック音楽や宗教合唱曲の歴史を説明する際、ハインリヒ・シュッツはバッハ以前のドイツ音楽の最高峰として必ず言及され、古楽コンサートのプログラム解説でもしばしば取り上げられます。
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