ハイブリッドライスとは?
はいぶりっどらいす
ハイブリッドライスとは、異なる系統の稲を交配して作られた一代雑種(F1)の品種で、収量性や環境適応力に優れた稲のことです。
ハイブリッドライス(雑種強勢水稲・交雑種稲)は、遺伝的に異なる2つの親系統を交配することで得られる一代雑種(F1)の水稲品種です。一代雑種は両親よりも旺盛に生育する「雑種強勢(ヘテロシス)」の効果を示し、従来の固定品種に比べて収量を大幅に向上させることができます。
ハイブリッドライスの開発は中国で1970年代に本格化しました。袁隆平(ユアン・ロンピン)らの研究チームが雄性不稔(花粉を作らない)系統を活用した三系交配法を確立し、商業生産に成功しました。中国は現在も世界最大のハイブリッドライス生産国で、普通品種に比べ20〜30%程度の増収効果が報告されています。
ハイブリッドライスの特徴は以下の通りです。
- 高収量:雑種強勢により穂数・穂重が増大する
- 強健性:環境ストレスや病害虫への抵抗力が向上する場合がある
- 種子の毎年購入:F1種は次世代で形質が分離するため、毎年種子を購入する必要がある
- 生産コスト:採種技術が複雑なため、種子価格が固定品種より高い
アジアを中心に食料安全保障の観点からハイブリッドライスの普及が進められており、インド・バングラデシュ・ベトナムなどでも導入が広がっています。日本では主に飼料用や輸出向けの試験栽培が行われています。
使い方・例文
食料増産や農業の効率化を目指す農政・農業技術の解説、あるいはアジアの緑の革命後の農業発展を語る文脈でハイブリッドライスが登場します。
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