ネッド・ケリーとは?
ねっどけりー
ネッド・ケリーとは、19世紀オーストラリアのアウトロー(お尋ね者)であり、手製の鉄製鎧をまとい警官隊と対峙した末に処刑された人物で、オーストラリアの複雑な民族的英雄として語り継がれています。
ネッド・ケリー(Ned Kelly、1854〜1880年)は、オーストラリアのビクトリア州に生まれたアイルランド系移民の子で、お尋ね者(ブッシュレンジャー)として知られています。幼少期から家族が貧困と警察の圧迫にさらされる環境で育ち、10代から小犯罪に関わるようになりました。
1878年、母親が不当に逮捕されたことをきっかけに警察と対立が深まり、警官3人を射殺した「スターリングボー事件」で指名手配されます。兄弟・仲間とともに「ケリー・ギャング」を組織し、銀行強盗を重ねながら植民地権力への抵抗を続けました。
ケリーが特に有名なのは、1880年のグレンロワン包囲戦です。このとき彼は廃材の農機具を溶かして作った手製の鉄製鎧(胴・頭部カバー)を身にまとい警官隊と対峙しました。しかし足を撃たれて捕縛され、同年メルボルンで絞首刑に処されました。処刑前の言葉とされる「そういうことだ」(Such is life)はオーストラリア文化に深く刻まれています。
ネッド・ケリーはアウトローでありながら、貧困層・移民・反権力の象徴として複雑な英雄的地位を得ており、絵画・映画・小説・音楽など多くの芸術作品の題材となっています。シドニー・ノーランの連作絵画や、ミック・ジャガー主演の映画でも広く知られています。
使い方・例文
「ネッド・ケリーが用いた鉄製鎧は現在もオーストラリアの博物館に収蔵されており、国民的なシンボルとして展示されています。」
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