ニキ・ド・サンファールとは?
にきどさんふぁーる
ニキ・ド・サンファールとは、鮮やかな色彩と豊満な女性像「ナナ」シリーズで世界的に知られるフランス出身の彫刻家・現代美術家です。
ニキ・ド・サンファール(Niki de Saint Phalle、1930〜2002年)は、フランスのヌイイ=シュル=セーヌ生まれで、アメリカで育った国際的な芸術家です。モデルや女優としてのキャリアを経て1950年代後半から制作活動を本格化させ、ヌーヴォー・レアリスムの運動に参加しました。
初期の代表作「シューティング・ペインティング」は、石膏の浮き彫りに塗料を封入した袋を仕込み、ライフルで撃ち抜くことで絵画を完成させるパフォーマンス作品です。暴力・抑圧・性差別に対する怒りを昇華させたこの行為は、フェミニズム芸術の先駆けとして評価されています。
1960年代以降に制作した「ナナ(Nana)」シリーズは彼女の代名詞となりました。丸みを帯びた巨大な女性の身体にモザイクタイルやペイントで極彩色を施したこれらの彫刻は、
- 女性の身体を自由・喜び・生命力の象徴として表現
- 従来の「理想化された女性像」への批判と逆説的な肯定
- 公共空間に設置され、市民が触れて楽しめる親密さ
を兼ね備えています。パリのポンピドゥー・センター前の広場に設置されたストラヴィンスキー噴水(ジャン・ティンゲリーとの共作)や、イタリア・トスカーナの「タロット・ガーデン」は彼女の集大成的なプロジェクトとして知られます。ニキは生涯を通じてジェンダー・暴力・愛をテーマに据え、現代彫刻史に独自の地位を刻みました。
使い方・例文
パリのポンピドゥー・センター前の噴水広場で、カラフルなモザイクに彩られた丸い女性彫刻を目にするとき、ニキ・ド・サンファールの名前が登場します。
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