ニカノル・パラとは?
にかのるぱら
ニカノル・パラは、「反詩(アンティポエシア)」という概念を提唱したチリの詩人で、難解な詩の伝統を打ち破ったラテンアメリカ現代詩の革新者です。
ニカノル・パラ(Nicanor Parra、1914〜2018)は、チリ出身の詩人・数学者で、103歳という長寿を全うしました。「反詩(アンティポエシア)」と呼ばれる詩の方法論を創始したことで、スペイン語詩の歴史に革命をもたらした人物とされています。
反詩とは、崇高さ・難解さ・美辞麗句を排し、日常語・皮肉・ユーモア・矛盾・貧困・死を平易な言葉で直接語る詩のスタイルです。1954年に発表した詩集『詩と反詩』でこの概念を世に問い、ガルシア・ロルカやパブロ・ネルーダが確立した抒情的な詩の規範を意図的に裏切ることで、詩を普通の人々の言葉へ引き戻そうとしました。
パラの詩は反体制・反権威的なユーモアに満ちており、政治・宗教・社会慣習を鋭く風刺しています。晩年はエコロジーへの関心も深め、「エコポエム」と呼ばれる環境詩も発表しました。
ノーベル文学賞の候補として長年挙がり続け、2011年にチリのセルバンテス賞(スペイン語圏の最高文学賞)を受賞しました。ラテンアメリカ文学ブームの陰で長く過小評価されてきましたが、今日ではネルーダに並ぶチリ最大の詩人として再評価が進んでいます。
使い方・例文
「現代詩の講義で「詩とは何か」を問い直す際、パラの反詩の概念はしばしば議論のきっかけとして取り上げられます。」
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