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ナイポールとは?

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ナイポールとは、トリニダード・トバゴ出身の英語圏を代表するノーベル文学賞作家で、植民地主義や文化的アイデンティティを鋭く描いた小説・紀行文で知られます。

V・S・ナイポール(Vidiadhar Surajprasad Naipaul、1932〜2018年)は、カリブ海島国トリニダード・トバゴに生まれ、英国で活躍した作家です。インド移民の家庭に育ち、奨学金を得てオックスフォード大学に進学後、文筆の道を歩みました。

その作品は大きく二つの側面を持ちます。一つは、故郷カリブ海社会のユーモラスかつ辛辣な描写であり、出世作『ミゲル・ストリート』(1959年)や『ビスワス氏の家』(1961年)はその代表例です。もう一つは、アジア・アフリカ・中東など旧植民地圏を旅して書かれた紀行文や政治的ルポルタージュで、『インド 傷ついた文明』(1977年)などがあります。

ナイポールの文体は精緻で簡潔であり、植民地主義が人々のアイデンティティに与えた深い傷を、感傷抜きに直視します。ポスト植民地文学の重要な書き手として位置づけられる一方、イスラム社会やアフリカへの批評的な視点が物議を醸すこともありました。

2001年にノーベル文学賞を受賞し、「その双方に存在し、かつどこにも属さない鋭い感覚が、無言の存在を語る声となっている」と評されました。晩年までロンドンを拠点に執筆を続け、2018年に逝去しました。

使い方・例文

「ポスト植民地文学を語るうえでナイポールの『ビスワス氏の家』は外せない」といった文脈で、20世紀英語文学の必読作家として言及されます。

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