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トーマス・ハーディとは?

とーますはーでぃ

トーマス・ハーディとは、イギリス南部ドーセットの農村を舞台に、運命と社会の壁に押しつぶされる人々の悲劇を描き続けたヴィクトリア朝の小説家・詩人です。

トーマス・ハーディ(1840〜1928年)は、イギリスのヴィクトリア朝から20世紀初頭にかけて活躍した小説家・詩人です。イングランド南部ドーセットの農村地帯で生まれ育ち、その地方を架空の「ウェセックス」と名づけて一連の小説の舞台としました。

ハーディの小説は、急速に進む産業化・近代化の波に飲み込まれていく農村共同体と、旧来の道徳規範と個人の欲求・自由との葛藤を中心テーマとしています。作品の多くは悲劇的な結末を持ち、主人公たちは社会的偏見や階級制度、不運な運命によって幸福を奪われていきます。

代表的な長編小説として次のものが挙げられます。

  • 『帰郷』——ウェセックスの荒野を舞台にした男女の愛と葛藤
  • 『キャスターブリッジの市長』——自らの失敗から立ち直ろうとする男の栄枯盛衰
  • 『テス』——純粋な農村の娘テスが社会の偏見に翻弄される悲劇
  • 『日陰者ジュード』——教育と知的向上を夢見る石工が階級と宗教の壁に阻まれる物語

晩年の約30年間は詩作に専念し、叙情詩・叙事詩の分野でも高い評価を受けています。自然描写と土地への深い愛着が散文・詩の両方に貫かれており、地方文学の傑作として今も広く読まれています。

使い方・例文

英文学の授業でヴィクトリア朝小説の代表作として『テス』が取り上げられることが多く、女性と社会規範をテーマにしたジェンダー研究でも頻繁に引用されます。

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