トロイダルコアとは?
とろいだるこあ
トロイダルコアとは、ドーナツ形(トロイド形)に成形された磁性体コアで、インダクタやトランスに使われる部品です。
トロイダルコアは、フェライトや圧粉鉄心などの磁性材料をドーナツ形(リング形)に成形したコア部品です。このリングに銅線を巻き付けることでインダクタ(コイル)やトランスを作ることができます。
トロイダル形状の最大の特徴は、磁束がコアの内部をぐるぐると閉じた経路で循環するため、外部への磁束の漏れが非常に少ないことです。これを「閉磁路構造」といいます。EI形やC形コアと比べて磁束漏れが小さいため、周辺回路への電磁干渉(EMI)を抑えられ、またコアの磁気特性を効率よく利用できます。
主な用途と特長を整理すると次の通りです。
- 電源トランス:効率が高く、コンパクトに設計できる
- コモンモードチョーク:ノイズフィルタとして通信機器や電源ラインに使用
- インダクタ:スイッチング電源のチョークコイルとして低ノイズを実現
- オーディオ機器:漏洩磁束が少なくハム(50/60Hz)誘起ノイズを防げる
材質によって特性が異なり、フェライトは高周波用途、圧粉鉄心(パーマロイや鉄シリコン合金)は低周波大電流用途に向いています。巻き線を手作業または機械で均一に巻くことが重要で、巻き方によってインダクタンスや分布容量が変わります。
使い方・例文
ACアダプタのコモンモードノイズフィルタや、オーディオアンプの電源トランスにトロイダルコアが採用される場面が代表的です。
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