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トニ・モリスンとは?

とにもりすん

トニ・モリスンはアメリカの黒人女性作家で、奴隷制や人種差別の傷痕を深い詩的言語で描き、ノーベル文学賞を受賞した20世紀アメリカ文学の最重要作家の一人です。

トニ・モリスン(1931〜2019)はアメリカ・オハイオ州ローレインに生まれた小説家編集者批評家です。本名はクロエ・アードリア・ウォフォードといい、ハワード大学・コーネル大学で文学を学んだ後、ランダムハウス社の編集者として長く働きながら作家活動を続けました。

モリスンの小説はアフリカ系アメリカ人の歴史的経験、とくに奴隷制の傷と記憶を主題の核に据えています。単なる告発文学にとどまらず、黒人共同体の神話・民話・音楽的リズムを文体に取り込んだ独自の詩的リアリズムによって、読者を歴史の深部へと引き込みます。

代表作『ビラヴド』(1987年)は、逃亡奴隷の女性が娘を殺すという実際の事件に着想を得た作品で、奴隷制という制度が人間の魂に刻んだ傷を幽霊譚の形式で描きました。ピュリッツァー賞を受賞し、後に映画化もされました。他に初期の傑作『青い目がほしい』(1970年)、黒人コミュニティの時代変遷を描いた『ジャズ』(1992年)なども高く評価されています。

1993年、ノーベル文学賞をアフリカ系アメリカ人女性として初めて受賞しました。プリンストン大学で長年教鞭を執り、後進の育成にも貢献しました。人種・ジェンダー・記憶・歴史をめぐるモリスンの文学的問いは、今日のアメリカ文化論に広く引用され続けています。

使い方・例文

アメリカ文学や人種問題を扱う授業・書評で『ビラヴド』が取り上げられ、「奴隷制の記憶を描いた傑作」としてトニ・モリスンの名が挙がります。

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最終更新:

同じ読みのことば

「とにもりすん」と同じ読みで、意味のちがうことばです。

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