トトとは?
とと
トトとは、古代エジプトの神話に登場する知恵・文字・月を司る神で、イビスまたはヒヒの姿で描かれます。
トト(Thoth)は古代エジプト神話における知恵・文字・魔術・月・時間・計量を司る重要な神です。イビス(トキ)の頭を持つ人間の姿、またはヒヒの姿で描かれることが多く、手にパピルスと書記棒を持った姿が典型的な図像です。
トトはエジプトの神々の書記官・仲裁者として位置づけられ、神々の言葉や法令を記録する役割を担いました。また月の運行を管理する神でもあり、カレンダーや時間の計算とも深く結びついています。
トトが関わる神話のなかでもとりわけ重要なのが、冥界での死者の審判の場面です。死者の心臓を天秤で計るオシリスの法廷において、トトは審判の記録係として判定を書き留めました。この「心臓の計量」の場面はエジプト美術に繰り返し描かれています。また太陽神ラーの月の航行を助ける役割も担っていました。
後のギリシャ・ローマ時代には、ヘルメスと同一視されて「ヘルメス・トリスメギストス(三倍偉大なヘルメス)」と呼ばれ、錬金術や神秘思想の源流として中世ヨーロッパでも影響を与えました。
使い方・例文
エジプトの壁画や美術作品でイビスの頭を持つ神が書記棒を手に持っている場面が登場するとき、その神がトトです。また「ヘルメス文書」など神秘思想の文脈でも登場します。
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