ディン・ダーとは?
でぃんだー
ディン・ダーは、ベトナム中部高原の少数民族に伝わる木製打楽器で、丸太や板を打ち鳴らす独特のアンサンブル音楽に使われる民族楽器です。
ディン・ダー(Đinh Đá、またはĐing Đá)はベトナム中部高原(タイグエン高原)に暮らすバナール族やジャライ族などの少数民族に伝わる石製・木製の打楽器です。「ディン(Đinh)」は楽器の総称に近い語で、「ダー(Đá)」はベトナム語で「石」を意味し、かつては石板を打ち鳴らしていた歴史的経緯を持ちます。現在では木材や竹を素材とした類似楽器も広く含めて呼ばれます。
演奏は複数人のアンサンブル形式で行われることが多く、大きさの異なる複数の板や木片を木槌や手で叩き、低音から高音まで音域を分担しながらポリフォニックなリズムパターンを織り成します。ガムランのような分業型の集団演奏スタイルが特徴的です。
文化的な背景として以下の点が重要です。
- 田植え・収穫・祭祀など農耕サイクルに結びついた儀礼で演奏される
- 精霊信仰(アニミズム)と深く結びついた神聖な音楽として位置づけられる
- 2008年にユネスコが登録したベトナム中部高原の「ゴング文化空間」と関連する音楽文化の一部
現代では少数民族の文化継承活動の中で演奏が続けられており、民族音楽研究者や音楽愛好家から注目を集めています。
使い方・例文
ベトナムの民族文化祭典では、ディン・ダーのアンサンブル演奏が山岳少数民族の伝統儀礼音楽として披露されます。
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