テオクリトスとは?
ておくりとす
テオクリトスは古代ギリシアの詩人で、田園詩(牧歌)というジャンルを創始した人物として文学史に名を刻んでいます。
テオクリトス(Theokritos、紀元前3世紀ごろ活躍)は、古代ギリシアの詩人であり、田園詩(バコリック・ポエトリー)というジャンルの創始者とされています。シチリア島のシラクサ出身とも、コス島で活動したともいわれ、ヘレニズム時代の文学を代表する人物のひとりです。
彼の代表的な作品集は「エイデュリア(Idyllia)」と呼ばれ、30篇ほどの詩からなります。これらの詩はシチリアの農村や牧草地を舞台に、羊飼いや農夫たちの生活・恋愛・歌合戦などを生き生きと描いています。素朴な田園生活を詩的に理想化したこのスタイルは「牧歌(パストラル)」と呼ばれ、後世の文学に多大な影響を与えました。
テオクリトスの田園詩が後世に与えた影響は非常に大きく、ローマの詩人ウェルギリウスはその「牧歌(エクロガエ)」を直接モデルとしました。ルネサンス以降のヨーロッパ文学でも牧歌のジャンルは盛んに愛好され、イングランドやフランスの詩人たちが競って模倣しました。都市生活に疲れた人々が田園に理想を見出すという感覚は、テオクリトスに源流をもつといっても過言ではありません。
また、彼の詩にはドーリス方言が用いられており、古代ギリシア語の方言文学という観点からも貴重な資料とされています。
使い方・例文
西洋文学史の授業や古代ギリシア文学の解説で、田園詩(パストラル)の起源として必ずテオクリトスの名が挙げられます。
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