チャン・リュルとは?
ちゃんりゅる
チャン・リュルとは、中国朝鮮族出身の映画監督で、境界地帯の人々の孤独や郷愁を詩的な映像で描く作風が国際的に評価されています。
チャン・リュル(張律、Zhang Lu、1962年生まれ)は、中国吉林省延辺朝鮮族自治州出身の映画監督・脚本家である。中国の朝鮮族という少数民族としてのアイデンティティと、中国・韓国・日本の文化的境界に生きる人々の姿を独自の感性で映画化してきた。
もともと小説家として活動していたが、2000年代から映画制作に転向した。デビュー当初から境界・移動・孤独をテーマに据え、ゆったりとした長廻し・最小限の台詞・詩的な映像言語を特徴とする独自のスタイルを確立した。
代表作には以下のものがある。
- 『망종(芒種)』(2005年)— 朝鮮族の女性の日常を静かに描き、ベルリン国際映画祭で注目された
- 『図們江』(2010年)— 中朝国境地帯の少数民族コミュニティを舞台にした作品
- 『慶州』(2014年)— 韓国・慶州を舞台にした喪失と記憶の物語
韓国・中国・日本の複数の映画祭で受賞し、アジア映画の文脈では越境する詩人的監督として位置づけられている。言語・国籍・民族のはざまに生きる人物を細やかに描く姿勢は、グローバル化時代における映画表現の重要な一形態として評価されている。
使い方・例文
アジア映画特集や国際映画祭の作家主義映画の文脈でよく取り上げられる監督であり、朝鮮族の文化や中国少数民族の映画を研究する際にも必ず言及される。
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