ダンス・テアトルとは?
だんすてあとる
ダンス・テアトルとは、舞踊と演劇的な表現を融合させた20世紀後半のドイツ発祥のコンテンポラリーダンスの形式です。
ダンス・テアトル(Tanztheater、タンツテアター)は、ドイツ語で「舞踊演劇」を意味し、純粋な技術的ダンスの動きと、演劇的な身体表現・語り・日常の仕草・音楽・映像などを組み合わせた総合的なパフォーミング・アーツの形式です。
この形式を世界的に広めた最も重要な人物はドイツの振付家ピナ・バウシュ(Pina Bausch、1940〜2009年)です。彼女はヴッパータール舞踊団を率い、「人がどのように動くかではなく、何が人を動かすのか」を問いかける作品を生み出しました。愛・恐れ・孤独・欲望といった人間の根源的な感情を、反復する動き・日常的な言葉・儀式的な身体行為によって表現するスタイルが特徴です。
ダンス・テアトルの主な特徴を挙げると以下の通りです。
- 古典バレエの技巧的な美しさよりも「なぜ動くか」という動機を重視する
- ダンサーが言葉を発し、演技し、時に観客に問いかける
- 日常の反復動作や儀式的な行為が舞台構造の核となる
- 物語の線形的な進行よりも感情・イメージの積み重ねによって意味が生成される
ピナ・バウシュ以後、この形式は世界中の振付家・パフォーマーに影響を与え、現代のコンテンポラリーダンス・舞台芸術において最も重要なジャンルのひとつとなっています。日本でも多くのカンパニーがダンス・テアトルの手法を取り入れた作品を発表しています。
使い方・例文
ピナ・バウシュの代表作『カーネーション』や『コンタクトホーフ』の公演プログラムや批評で「ダンス・テアトル(タンツテアター)」という言葉が使われます。また、コンテンポラリーダンスの解説記事で「演劇性を取り込んだ手法」として紹介される場面で登場します。
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